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時々徒然

この数日間何をしていたのか/前編

報告系の記事とかデータとかを作っている暇がない勢いで、動画を作っていました。ミクオ曲の「Luna's castle」と、まさかの第二回目YouTube版「朔月夜」と、つい今日の18時頃にアップした新曲の、初音ミク曲「Blue Clear Sky」です。

タイトルの和訳が「青く澄んだ空」ですけど、歌詞の冒頭から「青く澄んだ空なんて何千回 唱えられた」って言ってます。それに続く言葉が、「安く形作られているSocialities 叶えてもね」です。

すごく短く言うと、「青く澄んだ空」に飽きてる歌ですね。「Socialities」って何かって言ったら、「Socialty(社会性)」の複数形で、日本語で「社会性達」みたいな感じです。

以前、鏡音レン曲「in the storm」で、初音ミクのSolid版を使ったんですけど、Solid版も調教すればちゃんとした声してるんだって思ったんです。それで今回もミクSolid版を使用しています。

今回は初音ミクSolidの「固く張りのある声」で、リズミカルに色々陰惨な事を言った締めに「このAbyssで生き抜いて行こう」って言う事を言ってます。

絶望的なわけでも希望的なわけでもないけど、Love me Love me言ってる声も英雄(Super hero)を待って「Lead me」だの「Need me」だの「Give me」だの言ってる声も、全部「Noisy line」であり「Noisy voice」だって言う、明るく喧嘩を売ってるのかな? って言う歌ですね。

そう言う、ノイズィーな声、うるさい声に埋もれるようにして、青ざめた赤ん坊が「Help me」って言って居たのが過去形で書かれている所が、どうにも救いがないんです。

「Blue Clear Sky」で使わせていただいた初音ミクのイラストは、「波風ぼん」さんと言う方の絵なんですけど、着色してあるしっかりしたミクの絵では、すごく繊細なうっつくしい絵を描かれる方です。

僕の使わせてもらった、目つきの悪いミクの絵は「らくがき」と言うタイトルが付けられていて、ラフのペンの跡が残ってるくらいざっくりした絵なんです。

原画は瞳の色も塗って無くて、まさに「死んだような目で世を虚ろに睨んでる少女」って感じだったんですけど、そこがとても気に入りまして。

死んだような目を貫いてもらっても良かったんですけど、改変可の絵だったので、動画に使用する上で少し変化を持たせるために、瞳の色を着彩させていただいたんですね。

アイキャッチに見える部分がありますけど、あれは虹彩の反対色の反射光です。色味が押さえてあるのと、あまりにざっくりした塗りなので分かりずらいんですけど、虹彩が赤の時は緑、青の時は黄色、緑の時は若干ピンク、って言う反対色が入ってるんです。

黄色の時と水色の時の目が一番死んでる目に近いですね。瞳に瞼の影も落としてあるので、さらに目が座っているように見えています。個人的には、よきかな。

そんなこんなで動画が出来上がって公開した後、「使わせてもらいました」のお知らせをするとき、なんと言う表現で感謝を伝えれば良いのかに迷いました。

いつもは美しくてキラキラしてて生命力に満ち溢れていて透明感がある…って言うミクさんを描いてらっしゃる方なので、タイトル「らくがき」の、生命力? キラキラ? 何それ?って言う所が気に入ってしまった僕としては、「この方(波風ぼんさん)に、らくがきミクの何処を気に入ったのかを簡潔に伝えるためには」って所から考え出した感謝の言葉が、「良い感じのミクさんをありがとうございました」でした。

味があるとかはむしろ失礼だし、その死んだような目が良いとか、僕の好みを並べるべきではないと思ったんですよ。気に入ったから絵をお借りしたわけで、その事象について一々長い説明は要らないと言う信念がありまして。そこで、「良い感じ」という表現に成ったんです。

「Blue Clear Sky」の動画で試した事と言うと、文字アニメーションの多用ですね。動かない文字もあるんですけど、隙あらば何等かのアニメーションで文字が動いています。

それから、同じ画面が高速でクルクル出て来るって言う背景効果を使ってるんですけど、あれもソフトの機能にある「リール」と言うアニメーションです。

僕としては、同じミクさんが高速で何枚も出てくる場面が好みですね。こう言う機能を組み合わせて行くと、もっと面白いアニメーションが作れたりするかも、と期待を膨らませております。

後編に続く。