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時々徒然

400件の無駄話

色んなことを書き綴って来た、この駄文のコーナーが、今回で400トーク目になりました。10件ひとまとめでアップするようになってから、あっと言う間だった気がする。たぶん、データをアップロードする時の手間が格段に減らせたからだろう。

なんか知らんけど、面白い事を知った、これを誰かに話したいって言う事は、文章には向いていない情報であるって言うのが、この1週間くらいで分かりました。

自分はこう発想したんだ。そう言うわけだからここにメモっておくよ、くらいの文章のほうが、後で読んでて面白かったり、的を射ていたりするんです。

その、「僕はこう思うんだけど」の一部なのですが、ジブリ映画の「となりのトトロ」ってあるじゃないですか。あれの、サツキとメイのお母さんが風邪ひいて自宅に戻れなくなった時、メイが叫ぶように「やーだー」しか言わないシーンあるんですよ。

サツキは「お母さんが帰って来ない事に対して、メイは『いやだいやだ』と言い続けている」って受け取って色々言うんですけど、メイはサツキの一つ一つの言葉に対して、ちゃんと「お母さんが帰って来ないのは嫌だ」「お母さんの病気がひどくなるのは嫌だ」「お母さんが死んじゃうのは嫌だ」って言うのを答えてるんですよ。

だけど、語彙が少ないので「やーだー」としか言えない。それを、サツキは「駄々をこねている」って受け取って「メイの馬鹿。もう知らない」って言って走って行っちゃうんです。

その後、メイが大泣きしたのは、「お母さんが帰って来ないのは嫌だ」「お母さんの病気がひどくなるのは嫌だ」「お母さんが死んじゃうのは嫌だ」って言う事を言ったのに伝わらなかったからなんですね。

だから、「おねえちゃんのばか」って言って泣いてるんです。ちゃんと答えた(はず)なのに、お姉ちゃんは全然分かってくれない、ってなったら幼児は泣くしかなくなります。

もうちょっとややこしく深読みすると、「お母さんの病気がひどくなるのも、お母さんが死んじゃうのも嫌だけど、お母さんが帰って来ないのも嫌だ。自分(メイ)としてはお母さんに帰ってきてほしいんだ。だけどそれでお母さんの病気がひどくなって、結果的にお母さんが死んじゃうのは嫌だ」って言う、幼児の複雑な頭グルングルン状態になってるんですね。

なので、なおさら語彙が単調になって、駄々をこねてるみたいに見えちゃう。

自分の言いたい事を冷静に言葉で説明できる年齢なら、お姉ちゃんとも分かりあえたんだろうけど、「とうもころし」とか言ってる幼児はそれを説明できないんですよ。

あのシーンを、「単にメイが駄々をこねるシーン」だと思ってる大人っていっぱいいるだろうな。そして、その後、メイは家から飛び出して病院を目指すんですけど、迷子に成っちゃう。

このメイって言う子供は、なんて自分勝手でワガママで迷惑な子なんだって思う人は、もう10回くらい「となりのトトロ」を観直して下さい。

メイが家を飛び出すシーンで、何故「とうもころし」を抱きしめているのか。あれは、メイが畑で隣のおばあちゃんと交わした会話をしっかり覚えていて、「『とうもころし』を食べれば病気なんて治っちゃう」って信じてるからなんですよ。

家を飛び出す前に、メイはサツキが大声で泣いている声を聞きます。

そこでメイは、「お姉ちゃんが泣くほどお母さんの病気は悪いんだ。じゃぁ、なおさら、この『とうもころし』を届けなきゃ」って言う、幼児なりにしっかり考えて出かけたわけです。

つまり、メイはお母さんの病気を治すために病院に向かったんです。

家と病院の距離考えて、自分の足で今日中に辿り着けるかとか、病院の正しい方向を自分は覚えているかとか、そう言う所を考えないのは、メイが幼児だからです。

メイの心情って言うのを考えないであのシーンを見てると、「なんでメイが家を飛び出すの?」ってなると思うんですけど、「唯お母さんに会いたかったから」じゃないって事は此処にメモっておきます。